坂を下る
めっきり更新が滞った5月、毎日いろいろなことがあって「本当に嫌!!」と思いながら目をつむって走った感じでした
6月にそれが収まるのかは知りませんが、ともかく時間が過ぎていることだけは確かです
しかしTOEICは5月29日に受験しましたし、新形式問題集も2周くらいやりました
今回もまたマイナーで、PART5が易しく感じた外はどれも勉強していた時より難しく感じるところがありました
なんとなくkindleを購入したのでたまには新書なんかも読みました『下り坂をそろそろと下る』。
キーワードとして引用されるため、どうも『坂の上の雲』が読みたくなる本でした。
今、合本がkindleのポイント半額還元セールしていて購入したいと思わせられるものの、しっかりこの本を読む前に読むべきものがありそうだなと自重している状況…。
しかしながらkindle版になっている本はまだまだ少なく、特に学術書、参考書の類でkindkeでデフォルトで読めるのは本当に稀ですね。
本棚のことを考えるとどれもkindleで欲しいと最初は思ったものの、ガチャガチャ広げてあちこちから引用して~という作業には物理的な手触りのような何かが一役買っているのかも知れません。
本の手触りについてkindle購入後に思うところがあり、ちょっと関係あるのかなと思って新しく出た『触楽入門』も楽しく読みました。
そこから興味が視覚がない世界というほうにスライドしていき、新しめの人気の本をもう一冊。『目の見えない人は世界をどう見ているのか』。
さらに今度は体験してみたくなって唐突にダイアローグ・イン・ザ・ダークに参加してみたりとなんとなく色々なこともしてみました。
色々認識を新たにするところがあったもののこの分野については「面白い!」よりも「なんか楽しいな」という感じで消費する感じになってしまいそうになる自分もいてがっかり、な点もあり。
マイトレイ
昨日は久しぶりに小説を読もうという気になって、前々から読みたいと思っていた一冊の本を手に取った。ミルチア・エリアーデの処女作、マイトレイ。
アマゾンのあらすじにはこう書かれている
タブーを超えて惹かれ合う若き男女の悦楽の神話。瑞々しい大気、木に宿る生命、黄褐色の肌、足と足の交歓。インドの大地に身をゆだねた若き技師が、下宿先の少女と恋に落ちる。作者自身の体験をもとに綴られる官能の物語(『マイトレイ』)。
超有名作品なのでもはやためらうことなくネタバレも含みますが自分なりの整理と考察など
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タブーとは主人公アランが恋に落ちる少女、マイトレイの属するインド社会(共同体)が西洋出身の青年と個人の情熱を動機として恋愛することを主に言っている。
しかし同時にインドに在駐する西洋出身者達、あるいはインドに生まれ育ちルーツを西洋に持つ「ユーラシア人」たちにとっても野蛮なインド人娘と恋をすることはタブー視されている描写がある。
彼らは自らの持つバックグラウンドをお互いに拒否して、アランはヒンドゥー教に改宗したいと望み、後にマイトレイは自らの罪を問われることを恐れて共同体からの追放を望む。
この話はもちろん官能的な描写も多く、純粋に青年と少女が恋に落ちたから発生した問題をテーマに描いているが、彼ら自身がそもそも最初に生まれついた共同体からはみ出している存在であったという点が単なる恋愛小説を超えさせているのではないかと思う。
アランは真面目な青年で、堕落した西洋的な娯楽の価値観を批判、というか悲観している。マイトレイやその妹との触れ合いにより彼女たちが汎神論的な価値観を持つことを発見して研究者めいた見地から(というかアランはミルチア・エリアーデ本人のことなのだから彼は研究者なのだが)冷静に観察したかのように見せかけて、同時に強い衝撃とともに感銘を受けていることが節々に感じられる。
彼が魅了されるのは単に一人の少女というよりも、彼女の持つ深いベンガル地域に根ざした死生観でありインド社会そのものである。愛情表現の方法のひとつひとつにその深い世界が反映されていることを発見して、その豊かな表現をまとう彼女に逃れようもなくハマっていく、という感じだ。
摘んだ花を青年にプレゼントしつづける少女はと言うと、家長制度の中心である父の教えに従って青年を家族のように愛していたということが後になって明かされるものの、その言動は彼を誤解させるにあまりあるものだった。
もちろん少女のほうがタブーを積極的に犯したかったのか真相はわからないものの、アランと恋に落ちてからの彼女はむしろ彼よりも積極的に過激な行動をとっている。
(実はこの小説が出版された40年後にモデルとなった本人が同じ恋愛について自分の視点からの小説を書いているらしい「愛は死なず」というタイトルのみ見つけたものの邦訳は無いとのこと)
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最近読んだ小説の中ではぶっちぎりに面白かったです
同じぐらいかそれ以上の衝撃を受けたのはGガルシアマルケスの百年の孤独でしょうか。
恋に落ちてはなるまいと身構えた主人公の、少女を軽蔑する描写から始まりつつも周りが実は彼女との結婚を望んでいるのでは?と勘違いして抜け出せなくなっていく細かい描写が素晴らしい。
まるで自分自身がこうした自分への疑い、周囲への不信感などを経て感情を揺れ動かされているような気分になる。こういう作品に出会い、丁寧な描写をゆっくりと味わう体験はまるで自分自身がその大きな衝撃を受けたかのような余韻を残す。
しかし上に書いていて思ったのですが、誰か特定の個人に憧れたり恋をしていると感じる時に考えてみればその人の属している共同体や持っているバックグラウンドに惹かれているというのはよくある話ですね。
反対に言えば、その人のもつ背景に何も興味がないのに、個人自体には惹かれるというようなことは不自然にも感じる。
アランからマイトレイへの愛は、少女一人への愛というよりも汎神論やヒンドゥー社会への深い尊敬と愛情の反映だからこそ、マイトレイが繰り出す様々な愛情表現に毎回めちゃくちゃに心揺さぶられていたのだろうと。
ピエール・ブルデューのハビトゥスの話なのかなとか思いつつ。
我々は何者かというのはその生まれついた共同体にのみ左右されるものなのでしょうか
しかし必ずしもそうではなく、他の価値観や死生観に出会うことで衝撃を受けて自らの人生をこれまでと違ったものに動かしたいと思う瑞々しい人間が出てくる そんなところがこの物語の魅力なのかも知れません
TOEFLボキャブラリー
ずいぶん間があきました。
ちゃんと勉強してます。ただTOEICは似たような点数を二度取ってしまって凹んでいます。
さてTOEFLについてですが色々ありましてiBTではなく、iTPを受験することになりました。
Speaking SectionとWriting Sectionがなくなり、TOEICほど簡単ではないものの随分対策の立てようが出てきたかと思います。
そんなわけで貰い物の本を使ってTOEFL用のボキャブラリーを勉強中。
実はとても楽しいです。なぜ楽しいのか?
理由は出てくる内容で、TOEICが延々と誰かしらない人たちの紛失した書類や混みあった駐車場、ランチに出かけるお店情報やら公民館の自主活動の予定など
どーーーーでもいいことを聞いていくよりも勉強している気分になります。
最近多いというBiologycal Topicからの出題は純文系(というか理系の脳がない)の私にとってはちょっととっつきにくいのですが、American HistoryやArtに関して言えばとても文章の中身を楽しむことができます。
特にアメリカ史について、独立運動や南北戦争(Civil War)、奴隷解放・・・といった話題はそれほど正確に考えたことがなかったのでとても興味深い。
私は映画ファンでもあるので、タランティーノの最新作が南北戦争直後の話で、リンカーンこそが奴隷解放のための憲法条約改正を成し遂げた人物だったからこそああいう話があったんだな~などなど
当然興味があまり持てない内容に関しても常識としてボキャブラリーを増やしていく必要があるわけですが。
まあしかしTOEICもまた受けますし、堕落したグラマーを叩き直す必要を感じています。
他にも全訳の出題に合わせた対策の勉強中に基本的な文法があまりにも分からなくて基本的な問題集もやっています
なかなか最初の文型のところがいつまでも完成しなくて自分で自分が心配になります
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今日はTOEICでした
あっという間にまた受験でした。
今回はそれほど「塗り絵」をせずに済みましたがPART7のシングルパッセージの最後はややこしくて投げ出して捨てました。
試験中わたしは何度も心の中で叫びました。金フレのやりこみが足りなかった!!と。
前回に比べて落ち着いてできたはできたのですが、なんかモヤモヤする感じで意味がふわっとしか分からない単語が1ページあたり2~3個あるというか・・・。
リスニングはなんかもう何も覚えてないのですがPART5以降に関しては4問に1問ぐらいしか自信を持って答えられるのがなくてぜーんぜんダメじゃん!!これはもう金フレだな!!!っていうむしゃくしゃした気分で帰宅。
初めて当日振り返りネットラジオ的なものを今回聞いてみているのですが、
なんか一切記憶にない問題の話をしてるし「メジャー」と「マイナー」って何だろう…とびっくりしています。
調べたら問題が予測されたりしないように2種類が同時に同じ日に出題されてるんですね。シールの色がピンクと緑で違うようです。
そう言われてみれば今回も前回も緑色のシールを破りました。なのでマイナーですね。覚えのない問題の話題は、メジャーの問題についての話だったようです。それは見ていないはずだ。良かった・・・。
前回隣の席の人が初受験で不慣れなのか、手先が不器用なのか、シールを破いて開くタイミングで問題用紙を引き裂いていてすごくびっくりしました。
今日の会場は欠席者がものすごくいて両隣もその奥もずーっといないスカスカの会場でした。
さて次回のTOEICは新しい問題形式になっているので、ヒロ先生のもとでマイさんやヤスさんと学ぶのはやめて新形式問題集で勉強します
あと2日なので
3/13実施のTOEIC、問題改正する5月より2つ前の試験とあって受験する方も多いのかも知れません。
TOEFLに向けて勉強できるのか分からないぐらい壁が高い問題
ちょっと間が開いてしまいました。
仕事でバタバタしていると完全に電車で寝てしまって無意味な時間を過ごしてしまって後悔の日々。
TOEICの方の受験はもうあと10日を切っているし・・・・・青ざめております
さて今日はTOEFLについて 留学するには必要だったりするという噂のみ聞いていて実態が謎に包まれていたので調べてみました。個人的にびっくりしたことを羅列
・受験に$200かかる
・WritingだけでなくSpeakingもある(PCに録音させる)
・さいしょっからのReadingが既にちょっと専門分野のトピック
・ていうかちょっと解いてとかができないぐらい重い
っていうか本も重い!!!!
↑これを買うべしとどこでも言っているので買ったけど重いしReadingに日本語訳ついてないし(日本人受験者向けのじゃないから当たり前だけど)もう全然読む気しないよ~~~と意識低い私は泣きながらブックオフに駆け込んで日本語で書いてあるTOEFLの本を買ってきた
ブックオフで350円だったからつい買った。日本語で解説してあるし実践模試もついている。
英語の公式本にはPractice Setもたくさんあって、そっちのほうが確かにお得ではある。
どちらも無駄にしないために最初は日本語の本で少し解いてみてからReadingからTOEFLの問題に取り組んでみようかなあというこの頃であります
果たしてこんなので大丈夫なのであろうか やることが多い