hatomi blog

つれづれ

公開したてのハリーポッター第1作映画を観た帰り、送ってくれた友達の親御さんの車の中で雅子様が女児を出産したニュースをラジオで聞いた。車の中で、窓ガラスに頭を寄せて夜のまちに灯るオレンジの光をみていた。ハリーポッターの映画は本で読んだときと同じようには感動しなかったけど、余韻に浸りながら女性天皇誕生の可否を問う話題を聞いていた。その時は産まれた子供の性別で天皇制についての議論が起こることとかについてなにも考えなかったが、いつからか女性天皇の話を聞くたびにどこか配慮に欠けた種類の話だと感じるようになった。そもそもの天皇制が男性優位に立脚しているという点だけでなく、産まれてきた瞬間に性別のせいで「その存在(に代わる男児の不在)を出発点にして」制度を考えられることとか、それが望まれていなかった出来事のようにも思えることなど。しかしラジオで恐らく最初にその話題に触れた時、私はそこに問題を見出さなかった。私という知見が今は、その話題にひっかかりを感じるようになった過程でハリーポッターの続編は映画館で鑑賞しなくなり、皇室には男児の皇位継承者が誕生し、まちの明かりはLEDに切り替わりつつある。